DNAとエピジェネティクス
あの有名なDNAの二重らせん構造が明らかにされたのは1953年。その後、細胞分裂によって、全く同じ分子が複製され、遺伝情報が正確に受け継がれていく仕組みが発表され、ふたりの研究者、ワトソンとクリックが、1962年にノーベル賞を受賞しています。
DNAというのは、いわばブループリント。地上に存在するあらゆる生命体が持つ設計図のようなものです。生物の運命が決定づけられるかのように思われたDNA。
「遺伝だからしかたない」「親がこうだったから」
そういう考え方に一石を投じるのが、エピジェネティクスだともいえます。「DNAは変わらない」とはいえ、様々な研究によれば、遺伝子が持つ情報は環境や経験から影響を受け、発現したりしなかったり、変化したりすることがわかっているそうです。
参考:環境と遺伝子の間:あなたのエピジェネティクスは常に変化している(WIREDより)
人が生きていく環境、経験、幸福度、そういったものによって、DNAのスイッチが入ったり切れたり、変化したりもするそうで、変化したDNAは、次世代に遺伝することもわかっているそうです。
様々な要素を不本意に受け継いでしまったと感じている人も、DNAのせいにばかりしていられない、変わることができる、ということです。
こういった研究発表は、時に感動さえ与えてくれます。人々が「サイエンス教」に傾倒するのも無理はないのかもしれません。
けれども、新しい研究や発表に驚くたびに、私はそれらを包み込み、さらに広大で偉大な霊的次元に感動するのです。
おそらく、人間が地上で解明することは全て、そのほんの小さな現象にすぎないのだと感じるのです。
霊的なことを研究し、知識を深めること、その道具ともなる霊的身体を成長させること、そうやって人類は、本当の意味で人間を知り、あらゆる生命体を知り、生きる意味を知るのではないでしょうか。
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。