地獄は懲罰制度?
私が子供の頃は、大人から「悪い事をすると地獄に落ちる。」と言われたものであり、お寺で見た地獄絵に震え上がったものでした。
地獄とは、この世で悪行をした者に対して罰を与える場所、というイメージでした。
それが、正義にかなっているかのように思えました。
でも、そもそも人間の生き方は自由であり、高級霊魂でも人間の自由意思には干渉できないようです。
それなのに、死んでから生前の生き方を問われ、予め地獄という世界も用意されているとしたら、結局、生き方は自由ではなく、制限されていた事になります。
もっとも、地上での人間の行動が全く自由だったら、社会は成り立ちませんので、自ずと制約が出てきます。
それ故、地上には法律があり、犯罪を犯せば、刑罰が課せられています。
でも、それは地上の話です。
あの世は、泥棒も人殺しもいない世界です。
物は念で出せるし、幽体は死なないからです。
だから、盗むなかれ、殺すなかれという法律もありません。
それなのに、地獄という世界が予め設けられ、この世で犯した罪については、なおも罰を与え続けるというのは、奇異な感じがします。
この世の法律はあの世で通用するものではなく、この世で犯した罪は、この世で精算されるべきです。
懲罰制度としての地獄というのは、存在しないようです。
(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。