【霊魂学・翻訳チャレンジ】水波霊魂学によるコメント8
契山館HP・霊魂学最前線・水波霊魂学によるコメント8「ペットの死後」 を英訳してみたいと思います。
今回は、まず上のリンク先で原文を読み、その後、翻訳ツールから出力された訳文にラフな修正を加えたものを先に掲載します。わかりやすい文章か、内容がちゃんと伝わっているかを検証してみてください。その後、更に詳しく注意点・修正点などを記録しておきたいと思います。
では、第一ラウンドの修正を終えた訳文からどうぞ。
Afterdeath of a pet
One cat had a lot of low/harmful yūki. It has probably been kept in a house with many low/harmful yūki.
The cat was weakened by the effects of the low/harmful yūki. If nothing is done, it will enter the lower world after death.
But you can’t do anything about cats owned by others.
After a while, the cat became ill.
I’m sorry, but it can’t be helped. Yūtai is too weak, and there is a lack of kanki, which works as an adhesive to overlap/join the body and yūtai.
In this state, it will eventually pass away.
Unfortunately, the cat suffered in the afterlife.
There are many scary humans in the world below. We don’t know what will happen to the cat. Perhaps his eyes will be hollowed out or his neck will be broken.
However, yūtai does not die. He will have a hard time all the time.
And all the while you’re planning a nice funeral for him…..
以下は、修正箇所、注意した点などです。● で始まる部分が出力されたオリジナルの翻訳文です。
● After the death of the pet
「ペットの死後」の訳ですが、この場合は、特定のペットとしなくても、Afterdeath of a pet と簡潔にするほうが読みやすいように思います。
● One cat had a lot of low yūki. It is probably kept in a house with many low yūki.
「低い幽気」がすでに説明されていればそのままで、あるいは、低い幽気をもう少し説明したい場合は、「harmful yuki」としてもいいかもしれません。時制については、現在・過去完了の形、It has(had) probably been kept in a~のようにすると、英文として、より自然かもしれません。
● The cat yūtai ‘s vitality due to the yūki effect. If nothing is done, it will enter the world below after death.
前半の文は意味を成しません。原文は「その猫は、低い幽気の影響で活力が低下していました。」というものです。
出力された訳文が、少し手を加えるだけで読みやすくなるのならそうすればいいと思うのですが、まるで意味をなさないという場合は、翻訳ツールが、原文をちゃんと解釈できていないということです。
そういう場合は、大がかりな修正をする前に、原文をわかりやすい一般的な文章に書きなおして、その文だけを、ツールに入力してみます。グーグル翻訳は、ウェブ上で、単語ひとつ、文章ひとつを、瞬時に翻訳できるので、とても便利です。
たとえば、「その猫は、低い幽気の影響で活力が低下していました」➡「その猫は穢れた空気の影響で体の活力が低下していました」という風に書きなおして、グーグル翻訳に入力すると、
「The cat was weakened by the effects of the polluted air.」と翻訳されました。この文だとわかりやすく、読みやすいと思いませんか?「活力が低下」の部分を、Vitalityを使って表現するよりも、weakened・弱っていた、にするほうが、より多くの人に読みやすいと判断します。
上の文の置き換えた部分を書きなおして、
「The cat was weakened by the effects of the low/harmful yūki.」とします。
原文の2文目、the world below after death の部分は、「below」を、「the world below」ではなく、「below after death」のほうに括って読まれるのではないかという心配が多少あります。これも先ほどと同様、できる限りシンプルで理解しやすいようにと考えて、If nothing is done, it will enter the 「lower」world after death. と置き換えます。
● But you can’t do anything about cats owned by others.
● After a while, the cat became ill.
● I’m sorry, but it can’t be helped. Yūtai is too weak, and there is a lack of qi, which is the feeling of adhering the body and yūtai.
「qi」というスペルは、「気・き」というひとつの文字をアルファベットで表現する際に使われています。「Ki」だけだと、英語では、「カイ」と読まれる可能性が高いからでしょう。このあたりの対策は、「用語集」で補うといいと思います。「間気」は「kanki」で登録することにします。そのあとにある、「気」が「the feeling」と訳されていますが、これも用語集に「Ki」として登録する必要があります。
which is the feeling (ki) of adhering the body and yūtai. という部分も少し難しい表現です。物理学用語では、「Adhere」と言う動詞は、ふたつの異質なものを合体させるといった意味で使われるようなので、肉体と幽体をくっつけるという場合にあてはまるとは思いますが、通常、くっつける役目をしているもの自体を指すよりも、何かが何かにくっつく現象という印象があります。
「Adhesive」という名詞形になれば、接着剤といった意味で使えそうです。
and there is a lack of kanki, which works as an adhesive to overlap/join the body and yūtai.でもいいかと思います。もっとシンプルにすると、and there is a lack of kanki, which overlaps/joins the body and yūtai.でもいいと思います。
● In this state, it will eventually pass away.
● Unfortunately, the cat suffered in the afterlife.
● There are many scary humans in the world below. I don’t know what to do. Perhaps your eyes will be hollowed out or your neck will be broken.
ここでは「I」が主語になっていますが、原文を読めば、猫のことを指しているのがわかります。「don’t know what to do」というのは、「どうしていいかわからない」という意味なので、「何をされるか分からない」とは、意味合いがずれています。
何をされるかわからないのは、猫も私達も同様といえるので、ここの主語を猫ではなく私達にするならば、
「We don’t know what will happen to the cat.」としてもいいと思います。
目や首に関しては、あなたの(your)ではなく、猫の(his) としておいたほうがいいかと思います。
We don’t know what will happen to the cat. Perhaps his eyes will be hollowed out or his neck will be broken.
● However, yūtai does not die.
● I have a hard time all the time.
ここも、主語を「I」ではなく、猫とする必要がありますので、He will have a hard time に置き換えます。
● It’s about having a pet funeral …
原文は、「ペットの葬式をするくらいなら・・・。」です。ここは、一番大切なメッセージなので、しっかり考えたいところです。
霊魂学徒の目線で読むと、「お葬式をしてあげるよりも、もっとできることが(大切なことが)あったでしょ!!」と言いたくなるのではないでしょうか。少し辛口な言い回しを選ぶこともあるかもしれませんね。
- And all the while you’re planning a nice funeral for him..(そしてあなたは、そんなことも知らずにお葬式の準備をしている、という感じ)
- If you can afford to have a funeral for him..(立派なお葬式をしてあげるくらいなら、という感じ)
- There was more important thing you could have done for your pet than having a funeral for him.(お葬式をしてあげるよりも、もっと大切なことがあったのに、という感じ)
メモ:
日本語と英語の大きな違いのひとつは、主語の有無です。日本語では、主語を省略しても意味がちゃんと通じることが多いのですが、英語の場合は、わかりきっていても、主語がくっついてきます。たとえば、
I watched a movie last night.を訳すときに、「私は昨夜映画を観ました」と訳すよりも、「昨夜、映画を観ました」とするほうが自然です。その逆で、日本語の原文に主語がついていなくても、英訳する場合は、正しい主語をつけます。
「昨夜映画を観ました」という文なら、誰が映画を観たのかを把握して主語を足し、「I watched a movie last night.」などとします。
余分な説明を加えず、文脈から意味をつかむ、というのは日本語の美学なのかもしれませんね。
英語から日本語に訳す場合は、文脈を尊重して主語を入れるかどうか判断しますが、日本語から英語に翻訳する場合は、ほぼ常に主語を足すというルールにしておくとより正確です。
そして、もうひとつは「時制の一致」です。日本語でも同様ですが、過去形で揃えたほうがいいのか、現在形を混ぜるほうがいいのか、といったことは、全体を読み込んで判断することが大切だと思います。こういったところで、訳文のニュアンスや印象が変わってくるのでしょう。
以上、今回のチャレンジは、契山館HP・霊魂学最前線・水波霊魂学によるコメント8「ペットの死後」でした。
ペットの死後、動物たちの死後についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ次の2冊を読んでみてくださいね。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、翻訳ツールを駆使して、よりシンプルで読みやすく、伝わりやすい翻訳を出力し、霊魂学がより多くの方に伝わる未来を目指して励みたいと思います。
注)このページ、及び「英語で霊魂学」のコーナーは、当サイトの投稿者である「さんば」が、水波霊魂学で学んだことをもとに、個人の解釈と理解の範囲内で書き進めています。「契山館」の公式な見解ではありません。