「死後の真相を探る」を読み終えて感じたこと①
ようやく今朝、「死後の真相を探る」を読み終えました。
今、印象に残っているのは、「霊媒の悩み」という章です。
水波一郎師は、史上最高の霊媒です。最高という意味は、通信元が、高貴・高級な霊的存在だということです。
長年にわたり、レベルの高い通信を受け、それを人々にわかりやすい言葉にして発信を続けてこられたということで、霊媒現象に関して悩まれることなどないのだろうと、思い込んでいました。
だからこの章のタイトルを見たときも、どちらかというと、聞く耳を持たない人々に対する悩みかと思いました。けれどもそうではなかったのです。本文から引用させていただきます:
「例えば、霊魂が死後の世界について語ります。ですが、霊媒はこの世にいる人間です。死後の世界に行って確かめてくる事はできません。霊媒は、もしかしたら間違っているかもしれない事を、世の中に発表する事になるのです。ですから、霊媒は悩むのです。本物ほど悩みが深くなります。」(10章2より)
そうなんです。霊媒がどれだけ高級になっても、生身の人間です。本来、人間は、不思議な力で死後の世界に飛んでいき、そこの住人と交流したり、実際に暮らしをみてくるということは、できないのです。
死後の世界の様子や死後の世界に暮らしている霊魂の話が書かれているのは、すべて、霊魂から直接伝えられた話なのです。
霊媒ご自身が、その通信を本物であるだけでなく、正確であることを確信するためには、とてつもない苦悩や試行錯誤があったのだと想像したのです。
高級霊媒の通信が、それまでの通信を否定するケースが多いことについて、霊魂がこう話しています:
「これまでの説が正しいのであれば、新しい通信は要りません。これまで正しいとされてきた本を読んでいれば良いのです。それが間違いだから、新しい霊媒が必要なのです。ですから、新しい霊媒による通信は、基本的に、これまでの否定なのです。」(10章2より)
水波一郎師は、子供のころから霊感があったとか、不思議な子供だったということはなく、大人になってから色んなことが重なり、富士の神霊に連なる指導霊団とともに、霊媒になるための訓練をされることになったそうです。そういったことについても、本の中で多少触れられています。幽体を鍛える霊的トレーニングの指導もされていますが、そのプロセスを通して、霊魂学が真実を追求するものであるという確信を深められていきます:
「神伝の法の合宿ではいろいろな事があります。新しい発見もあります。その中で、指導してくださる霊魂が空想を話しているのではないことが分かるのでした。確実に、現実が変化するからです。幽体は確実にあるのです。」(10章3より)
真実を追求し、伝えるというと、かっこよく聞こえるけれど、本当のところは、想像をはるかに超える凄まじい戦いでもあるのだと感じました。今、この時に、日本という国で、高貴・高級な霊的存在と、そこに連なる多くの存在と、地上の師である水波師が存在し、活動されていることが、人類にとってどれほど奇跡的なことなのか、言葉ではいいつくせません。
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。