My people, my country

演説する人

「My people」って直訳すると「わたしの人々」なんですが、

アメリカの政治家の演説などでもよく耳にする言葉で、その場合、雰囲気としては、「私の愛する大切な国民の皆様」そして「私が責任を持って守るとお約束する皆様」という意味がこめられている感じがします。

「My county」も同様です。

「私の」ってことは、自分のものだから大切にします、ってこと? なんて言うと考えすぎだとおっしゃる方がいらっしゃるでしょうが、特にそういう意味ではなく、話している人が対象者との間に一体感を持ちたい、そのための呼びかけ方なのだと思います。

多民族で成り立っている国の場合、団結を促すために、呼びかけに国名を使うことも珍しくありません。

「Come on America, try this! (さあアメリカ、これを試してごらんよ!)」みたいに。

多民族国家

でも、今まで聞き流していたこの「my people」「my country」という言葉が、最近気になってきたんです。

「私の」ということは、それ以外は「私の」ではないので、その場合はどうでもいい、というわけではありませんが、まあ優先順位は落ちるんだろうなということです。

これは人間だけでなく、すべての生命体の本能ともいえるのでしょう。

私、私の家族、私の巣、私の地域、私の国・・・?

私の母校、私の会社、私の宗派、私の人種・・・?

この世に生きる生命体にとって、体力や気力、そして何より時間は短く限られています。自分にとって何が大切なのかを絞っていくことで、エネルギーを使う的 (まと) を絞っているようにも感じます。

団結力とか一体感って大切だし、力を合わせることで成し遂げられることはたくさんありますが、その傾向が強くなりすぎて「私の」以外はみんな敵、みたいな雰囲気が生まれてしまうと、それも問題だなと思います。

何気なく発する言葉に、霊的な背景も含め、いろいろと経緯があるんだろうなと感じたお話です。

by さんば

(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。

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