コーリン・パウウェルという名の霊魂
コーリンは、1937年ニューヨークのハーレムに生まれ、サウス・ブロンクスで育った、アフリカとスコットランドの血を引くアメリカ人男性です。両親は、ジャマイカ出身の移民一世。
ブロンクスの公立高校から、アメリカ初の公立総合大学であるニューヨーク市立大学を卒業後、35年間、米国陸軍に所属。後に、軍組織のトップに就任し、数々の紛争の指揮を執り、ブッシュ政権下では、国務長官を務めました。アフリカ系アメリカ人としては初という数々の業績を残した人です。
晩年、癌を患い、闘病生活を送っていた中、Covid-19に感染し、2021年10月に、他界しました。
数えきれない勲章を授与され、著書を2冊執筆、決して恵まれていたとは言えない生い立ちから、強い信念とたゆまぬ努力で国のトップエリートの座についたこの人をアメリカンヒーローと讃え、その人生に深く感銘し、熱く語る人たちは大勢います。
11月5日に首都ワシントンD.C.の大聖堂で執り行われた葬儀には、歴代大統領をはじめとする近代アメリカ史を飾る面々が参列、超党派として知られるパウウェル氏の人望を物語るものでした。
霊魂学はいかなる時にも真実から目をそらさない
世の中には、卓越した才能の持ち主や、称賛に値する偉業を成し遂げる方が多くいらっしゃいます。
そうした人達は、素晴らしいと思います。
しかし、霊魂学が、まったく違う視点を持っているということもお知らせしなければなりません。
人が、この世でどれほどの業績を残したか、どれだけ愛されたか、
そうしたことは、霊的生命体にとって、それほど重要ではありません。
なぜなら、それが、霊的成長に直結しているわけではないからです。
霊魂学が最も重要視しているのは、
人がこの世を去り、霊的世界に移動する時点で、どのような質やレベルの霊的身体を持っているか、ということです。
そしてそれは、他界する時点ですでに決定しています。
霊的に成長するチャンスは、今、この世に生きている間だけといっても過言ではありません。
他界後の環境が悪ければ、成長どころではなくなるからです。
この世とあの世とでは、法則がまったく違います。
偉業を成し遂げたヒーローたちが、他界後にどのような環境でどのような暮らしをしているのか、
もし、今わたしたちがその世界を覗き見ることができるとしたら、それは想像を絶するものに違いありません。
けれど、それがいかに理不尽で不都合な真実であっても、私達は、目を逸らしてはいけないのです。
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。