卒業しない人はいない
私が暮らしている地域では公立学校の1学年が8月から5月で卒業式は5月。他の地域とは少しずれています。
ということで、5月中旬の今、あちらこちらで卒業式が執り行われ、SNSなどは歓喜溢れる卒業生とその家族の画像でいっぱいです。
卒業式は、ビッグイベント。
「おめでとう、ひとつ大きな節目を迎え、また新しい世界へと歩みだす、がんばって!」
安堵、期待、少しの心配、入り混じった心境で見守る大人たちの気持ちをよそに、はしゃぐ卒業生たちの笑顔。
良いことばかりな訳がない、卒業しない人もいるし、入学しない人もいる。
思い出したくもない学生時代を過ごした人もいる。
期待や想像をことごとく裏切られたと感じる人もいるに違いない。
それでも人々は、場所を変え、環境を変え、さまざまな人生模様を描いて生きていくのです。
霊的生命体である人間にとって、いちばん大切で、最大級の卒業式であってほしいのは、他界の時ではないでしょうか。
選んで生まれたわけじゃない、親ガチャ子ガチャなんて言葉が生まれる時代です。生きること自体が苦しいと感じる人が増えているのかもしれません。
ならば尚のこと、人生を終え、ふるさとでもある幽質界へと旅立つときには、全員が霊的優等生であってほしいと願います。
それは、何をしたとかしなかったとか、成功も失敗も過ちも関係なく、霊的な体ひとつになった時に、どれだけ輝いているかということです。
この世のどんな式典よりもめでたく喜ばしくあってほしい「肉体からの卒業式」。
そんな日を迎えることができるように、今私たちは生きているともいえます。
卒業しない人はいない。
送る人も送られる人も、全員が霊的優等生になってほしいと願います。
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。