もし目に映るものがすべて虚構だったら・史上初、黒人女性が米最高裁判事就任

リベラル派の民主党と保守派の共和党、各50席からなる上院での採決で、賛成53、反対47という投票結果でした。就任した方はリベラル派。公開採決で、民主党の全席と共和党からの3席が賛成を示したということです。

これにより、最高裁判事9名のうち4名が女性判事、保守派6名、リベラル派3名ということで、女性比が上がり、党の勢力比は変更なしということになりました。

政治的なことはさておき、アメリカという国は、建国以来、人種差別、特に黒人と白人という違いをめぐって様々な出来事がありました。

1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見。

以後、ヨーロッパ諸国による植民地化活動、独立戦争を経て、1776年に独立宣言採択、正式にアメリカ合衆国が誕生したのですが、250年に満たない、国としては非常に短い年月の中で、人種差別問題は、あらゆる角度から様々な表情を浮き彫りにしながら、歴史に多くの傷跡を刻んできました。

今回、史上初、黒人女性が最高裁判事に就任というビッグニュースを聞いたときに、ふと思いました。

もし、人類が視力というものを持ち合わせていなかったら、人種差別は生まれなかったのだろうか。

安易な「たらればトーク」だとは思いますが、人が外見に左右される紛れもない事実と、そこから生まれる偏見や差別が積み重なって出来上がる固定観念。それを愚かなことだと感じるのは、ナイーブすぎるのでしょうか。

私たちが他界後に幽体という身体を使って暮らすことになる、霊的な次元、幽質界。そこでは、外見を自由に変化させることができるようになるため、人種差別というものは意味がなくなるようです。貧富の差もなく、出身も経歴も関係ありません。

肌の色も、顔つきも、体格も、性別でさえも自由自在に変えられる世界では、地上時代に拘っていたほとんどのことが、虚構と化すのです。

そして、真に人の価値を決めるもの、力の差を生むもの、それは、霊的身体のレベルと、念の力といっても過言ではないでしょう。

けれどそこには、まだ危険な罠が待ち受けています。

霊的に上を目指すことが可能な環境にあれば、あとは気持ちと努力しだいと言えるのでしょうが、それどころではない環境に入ってしまった場合、そこで生き延びるために、人は戦い、破壊力のある念を鍛え、それと引き換えに、霊的身体のレベルをどんどん落としていくことになるのです。下の世界で強力になるということは、魂にとって永遠の苦難を背負うということでもあります。

地上時代に培われた固定観念や欲といったものを自覚し、その正体を学び、他界後はそんなものに左右されない真の霊的成長に向かうことができるように、今、準備を始めなければなりません。

それは霊魂学の勉強であり、霊的トレーニングの実習です。どこで気づくのか、どこでシフトするのか、それが今一番重要な課題です。

by さんば

(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。

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