善人が下の世界に行く不条理さ
善人は天国へ、悪人は地獄へと信じている方が多いようです。
この世には悪い人がたくさんいて、善人がその犠牲になっている状況を見て、「せめてあの世では天国に行ってほしい、いや、行くはずだ。それこそが神や仏を信じる真骨頂だ。」という思いがあるのかもしれません。
「悪い人が地獄に行くのは自業自得だが、辛い目に遭わされた善人が天国に行けなかったら、神も仏もない。不条理すぎてやるせない。」と思う気持ちは、良くわかります。
テレビで必殺シリーズが流行ったのも、悪い人が野放しになって、善人が泣き寝入りするのはおかしいという、大多数の人の気持ちを表しているのでしょう。
しかし、地上に物が落下する場合、善人と悪人を区分けして落ちてくるのではなく、平等に落ちてくるのと同様、あの世にはあの世の法則があり、地上生活での善悪は無関係なようです。
他界する時の幽体の状態が、そのまま死後の世界の行先に繋がり、幽体が健康で、オーラが輝いていれば、上の方の世界に行きます。
反対に、オーラが全く出ておらず、幽体が穢れた幽気でまみれていれば、そのような穢れた幽気のある世界に行きます。
「人間、死ねば皆、仏。」と考えている方もおられるようですが、これは論外です。
現在、地上では、戦争やら紛争やらが勃発していますし、人民を奴隷のように扱っている独裁者もいます。犯罪組織は、残酷な方法で部下を支配した上で、市民を食い物にしています。
民主主義国と言われるような国家でも、もっぱら自分の地位の継続や利益だけを追求し、自国民が苦しんでいても意に介さない為政者もいます。
ちょっと考えてみて下さい。こういう人達が、他界したからと言って、あの世で仏になるでしょうか?
死は、地上からあの世への「移行」です。記憶も、性格も気性も引き継がれるようです。
ですから、残虐な人は、その残虐性を持ったままあの世に行くのです。
そして、下の世界では、こういう霊魂が多いようですから、この世で行われている悲惨な状況が、あの世でも繰り広げられているようです。いや、あの世では死がありませんから、この世の比ではない程の悲惨さのようです。
ちょっと下の方の世界でも、かなり残酷なようですので、さらに下の世界では、想像も出来ないくらいの残酷さだと思われます。まさに地獄です。
「平和的な人は、平和的な人達が住んでいる世界に行く。」と信じておられる方も多いようです。私も、そうであったら、本当に良いなと思います。
しかし、現実は、幽体の状態で行先が決まりますので、たとえ平和的な人であっても、幽体の状態が悪ければ、下の方に行ってしまいます。
これこそが、私達、さんばとドーンの二人が「霊魂学への扉」というブログを書いている理由です。
悪の限りを尽くした人が、どんな下の世界へ行こうが、正直、同情できません。しかし、世の中のために生涯を捧げたような立派な人が、幽体の状態が悪かったために、下の世界に行ってしまうのは、本当に気の毒でなりません。
それゆえ、当ブログで、善人が下の世界へ行ってしまう不都合な霊的真実を訴え、また、下に行かないための修行法を紹介しているのです。
このような不条理な結果は受け入れられないという理由で、「だから私は、善人は天国い行くものと信じる。」という人もおられるかもしれませんが、それは間違いです。
霊的世界の法則が、人間の都合や願いで左右されるはずがなく、法則を知らずに勝手に霊的世界を構築するのは危険です。
まずは、自分の思いで霊的世界を想像するのではなく、霊的世界の真実を探求して頂きたいと思います。
霊的世界と地上とを結び、霊的世界の情報を地上に伝えてくれるのは、「霊媒」と呼ばれる存在です。
でも、下の方の霊魂としか交信できないような霊媒からは、いくら多くの情報を聞いても真実は分かりません。
下の世界から来て人間に干渉してくるような霊魂では、嘘もつくだろうし、仮に真面目な霊魂が交信してきたとしても、そもそも下の方の霊魂は、上の方の世界を見る事は出来ませんので、霊的世界の情報が不足しているからです。
これでは、霊的世界の真実は分かりません。
それゆえ、私たちに情報を与えて下さる「霊媒」は、「高級霊魂方」や、さらに霊的に進歩しておられる「高貴な霊魂方」からの情報を得られる方でなければいけません(上の方の霊魂方なら、ある程度の下の世界の情報も持っておられます。)。
そして、私たちは、契山館の主催者が、このような高級な霊魂方からの通信を受けられる霊媒と信じ、その主張を霊的真実と受け止めています。
自分の頭であの世を想像するのではなく、まずは、高級な霊魂からの通信内容を知っていただきたいものです。
それでも、「善人は天国へ行く。」との確信を持つならば、それはそれで、その方の自由かと思います。そういう方達からは、さんばとドーンの警告は、脅しと捉えられるかもしれませんね。
人間は必ず死にます。優しい心を持った方々が、辛い世界に入らない事を切に願います。
(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。