良薬は口に苦し・Good medicine tastes bitter
よいアドバイスは苦いものだけれど有益だ。
古代中国の思想家、儒教の創始者でもある孔子の言葉だそうです。
最近では糖衣錠とかチュウアブルとか、服用しやすい薬が作られるようになってきてはいますが、製薬会社にしてみれば、薬の効果や安全性の研究が最優先で、味にまで手が回らないというのが現状だそうです。
人間の味覚はよくできたもので、「甘み」や「塩味」は、体にいいもの・必要なものであることが多いので美味しいと感じ、「苦味」は毒性のあるものが多いので、飲み込む前に吐き出すようになっている、と言われています。
たまたま病気に効く薬が同じような成分を持っているので、良薬は口に苦しとなったのでしょう。
人間は五感が主体です。
見た目がよくて、いい香りがして、美味しいものが好きです。
そして現代は、人が喜ぶものを意図的に作り続けてきたために、バランスが崩れてしまったんだろうなと感じます。
味覚だけを頼りに食べ物の良し悪しを判定することができなくなったのです。
それでも、「良薬は口に苦し」は健在です。
楽しむためにあるのではなく、本当に薬として効果のあるもの。それは毒と紙一重なのかもしれません。
だからこそ、むやみに口にするのではなく、正しい処方箋と服用方法に従うことが必須です。
「霊魂学」は、「良薬」です。
色んな意味で、人々にとっては「苦い薬」だと感じられるかもしれません。
けれどもそれは、人を(霊的に)健全な体に導く優れた効果のある良薬です。
苦くても、これで元気になるんだと言い聞かせて、人は薬を飲みます。
霊魂学にもそういう一面があるのかもしれません。
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。