スピリットフォン by トーマスエジソン
皆さん、ご存じでしたか?
あの天才発明家、トーマス・エジソンが、電話、電球、カメラ、電池など、特許登録数1,000を超す画期的な発明を続々と生みだしていた20世紀初期頃のお話。
1920年、サイエンティフィック・アメリカという雑誌のインタビューで、「次はどんなものを発明するんですか?」という質問に対し、
エジソンは、「けっこう前から死者との交信を可能にする機械の開発に取り組んでいるんです。」と答えたんです。
死者と交信する機械???
この発言に、彼の強力な支持者を含む多くの人々が、今でいう、「ドン引き」になったそうです。エジソンは、自身の発明に関するブループリントなどのデータは、ちゃんと保管していたそうですが、この「スピリットフォン」に関するデータは残っていないそうです。おそらく、エジソン自身が、不可能な発明だと判断し、データごと「ボツ」にしたのではないかと推測されています。
あまりにも物議を醸した発言だったので、後に同雑誌が再度インタビューした際に、エジソンは答えています:
他界した人とコミュニケートできる装置を創りたいと考えているんです。他界した人たちの個性が消滅してしまうとは思いません。リアルタイムで死者にメッセージを送ることができる装置を生みだす可能性はあります。ウィジャボードやサイキックよりも優れた方法で死者にメッセージを送る術を提供できるんです。(サイエンティフィックアメリカ 1920より)
この発言は、天才発明家のそれまでの功績にも傷をつけ、霊的なことを公認しない大多数のメディアは、彼が意味不明な商品を開発して人々に売りつけようと企んでいると受け止めたそうです。
霊的なことを信じていたエジソンにしてみれば、当時行われていた霊界通信と呼ばれる方法をより確実に効率的に誰もが体験できるようにしたかっただけなのかも、と思ったりするのですがどうでしょう。
この「スピリットフォン」なるもの、実はエジソンがプロトタイプを完成させていて、それを蓄音機だと思って買い取った大富豪が、エジソンの死後に操作してみたところ、何と、他界したエジソンからのリアルタイムメッセージが流れてきた・・・という噂・伝説もあるそうですよ。
(参考:historyofyesterday.com)
こんな話を聞くと、
「他界した人と本当に交信ができたら、そりゃあすごいことでしょう。実際に他界後どのような生活をしていて、霊的世界がどのような所なのか知らせてもらえるし、もしかしたら生きている間にこうしておきなさい、というアドバイスもくれたりして。そうなったら人が霊的な生き物で、他界後もずっと生きているってこと、信じられる気がする。」
という風に思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、よくよく考えてみると、現実はそうもいかないことに気づきます。
どんな天才がどんな発明をしても、どんな大企業がどんな開発をしても、人が霊的生命体であることを信じない人は信じないままなんだろうなと思うのです。理由やこじつけはいくらでもあるのですから。
自身の他界の時に判明することで、それまでに考える理由はないし、わかるも何も消滅するのだから考える必要はない?
勇気ある楽観視だなあと思うのですが、実際にそのように考えている人も、他界後、正真正銘の現実に遭遇するわけですから、開けてのお楽しみ、と言うしかありません。
天才発明家トーマスエジソンとして生きていた魂は今、どこでどんな生活をしているのだろう、どうにかして私達にメッセージを送ろうと、スピリットフォンの開発に没頭していたりなんかして・・そんなことを想像したりしなかったり・・・
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。