枯れ木にぼろんぼろんと柿の実がぶら下がっている光景
ぼろんぼろんではないか・・・
以前、初冬に長距離列車の窓から景色を楽しんでいたとき、スケルトンのような枝に、たくさんの実をつけた柿の木が数秒ごとに目の前を飛び去るのを見て、驚きました。
枯れ木のような状態なのに、あんなにたくさんの実がつく、というのが、どうにも噛み合わなかったのです。
柿は、日本の気候によく合っていて、ある程度ほっておいてもしっかり実をつける、最も手のかからない果樹と言われていて、甘柿、渋柿を合わせると、国内に約1,000ほどの種類があるそうです。
【プチ情報】柿の木のライフサイクル:3月半ば頃に新芽が出て成長し、5-6月に花が咲き、初夏から実が育ち始め、9月下旬から12月に収穫期となり、12月に入るまでには葉が落ちて、しばしの休眠に入って年を越し、3月半ばになるとまた新芽が出る。
あの日私が見たのは、葉っぱを落とし切ったあと、収穫される前の柿の木々だったのでしょうか。
それまで、果実といえば、ふさふさと緑の葉をつけた木の枝のあいだに鮮やかな色の実をつけているという印象があったので、枯れ木にたくさんの実をつけた柿の木の光景は衝撃でした。
けれども、命からがら枝を支えている枯れ木のように見えたあの木々も、実は、翌年の春には、また新芽を出し、青々と葉を広げ花を咲かせ、大きな実をつける、元気な柿の木たちだったのです。
外見は、もう終わってるように見えていても、実は、その内には命がみなぎっている、そしてちゃんと休みをとって、厳しい冬を越し、春にはまたフル活動を始める。
かっこいいなあ、柿の木たち。
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。