科学信仰
死後の世界や霊魂の存在については、非科学的として受け付けない人がいます。
科学で立証できないものは存在しないものと扱い、これを存在すると言うのは非科学的というのでしょう。
しかし、人々が未知の存在について「ある」とか「ない」とか論じても、有るものは有るし、無いものは無いのです。
例えば「電気」は、科学が証明する以前から存在していましたし、南極大陸も発見される前からずっと存在していました。
ですから、科学で立証できないから「存在しない」という論法は、誤りです。
一方、科学が「存在しない」ことを証明しなければ「存在する」と扱うのも、いわゆる「悪魔の証明」を求めるものであり、やはり間違いです。
結局、死後の世界や霊魂の存在は、科学で証明できない以上、信じるか信じないかの問題となり、宗教で扱うテーマになります。
死後の世界を無いと断定する方の中には、宗教に入るのは弱い人間とみなし、信仰自体を揶揄する方もいらっしゃいます。
しかし、そういう方も、科学的考察のみが唯一・絶対の検証方法と信じているわけですから、一種の科学信仰と言えるのではないでしょうか。
科学が対象とするのは物理的世界であり、霊的世界については科学という物差しで考察することはできないはずです。
ところが、ここでも科学を持ち出すわけですから、もはや科学絶対主義という信仰のように思えます。
(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。