二本足の霊魂・霊的生命体としての人間の歴史が明かされた本
以前、長年霊的トレーニングをされている先輩が、
霊魂学著書の中にある一冊の本を、まだ読んでいない、読むことができないと仰いました。
どうしてなのかをたずねると、「恐くて読めない」といった理由でした。
契山館に入会してさほどの時間が過ぎていなかった当時、私は、そうしたこともあるものなのだと、
「霊魂学あるある」のひとつなのかな、くらいに考えていました。
それから何年も過ぎて、気づいたのです。
私にとって、この「二本足の霊魂」という本がそういう本だったんだと。
タイトルも表紙も、手に取らずにいられない、特別な雰囲気を感じる本でした。
発売されるとすぐに購入して、読み始めました。
そして、少し過ぎたところで、読むのを止め、以来、開くことのなかった本でした。
なぜ読むのを止めたのかは、よく覚えていません。
まだ自分には早いのかな、読む時期ではないのかな、そんな風に納得していたと思います。
そしてこのたび、ついに!改めて「二本足の霊魂」を開き、読み始めたのです。
そして、この本が、「霊魂イエス」、「神体」と並んで、霊魂学三部作、とも言われていることを実感しています。
「人間と霊魂の歴史」というサブタイトルの通り、この本には、人間・二本足の霊魂が、初めて地上に降りる前から、どのように地上で暮らし始めたか、その結果、どういう理由で、どういう経緯で、どういう現象を経て、今に至っているのか、
なぜ、霊魂学が、今の人類に警鐘を鳴らしているのか、何が問題なのか、なぜそうなってしまったのか、では、どうすればいいのか、
そういうことについても、順序立てて、ていねいに、詳しく説明されているのです。
今の地上が霊的に悪い環境になっていること、人類の救いは何なのかということ、そうしたことに対するこたえが、すべて記されています。まさに、霊魂である人間のためのライフマニュアルです。
この本は、人間が霊的存在だと信じることのできない人にとって、霊的なこと、神、信仰といったことも含めて、非科学的とされることについて、ひとりひとりが最終決断を下すための本だともいえると感じています。
この本は、地上に生きる人間の人生という道の大きな岐路に掲げられる本です。そこで、人は、どちらに進むかを決断するのです。
これほど明解・明快に、わかりやすく説明されている本は、世界のどこを探してもないだろうと感じています。
本書は、人間という霊的な生命が物質界に誕生し、苦悩し、生き続け、現代にいたるまでの変還、そして、霊魂としての人間の現実、それらを総合的に記すことによって、人間というものの実態と、人間が置かれている立場を表している。
人間という霊的生命体の複雑さと救いの難しさを理解していただければ幸いである。 (二本足の霊魂・はじめに)
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。