イエス・キリストの神性
聖母マリアの処女懐胎という話を、聞いた事がある方は多いと思います。
受胎告知の場面を描いた絵画についても、ご覧になっている方が多いのではないでしょうか。
このように、キリスト教では、イエス師と普通の人間と区別し、イエス師を名実ともに神の子とするために、母マリアが処女のまま精霊によって身ごもったと主張しているようです(これを否定している宗派もあるかもしれませんが、多くは、マリアの処女懐胎は信仰の要のようになっているようです。)
しかし、地上には地上の法則があり、人間は男女の生殖によって生まれてきます。それは、イエス師であろうが、お釈迦様であろうが、同じではないでしょうか。
母方のみならず、必ず父方のDNAが必要なはずのところ、「神は万能」で話を終わりにしてしまうのは、あまりにも地上の法則に反し、強引な感じがします。
イエス師が、普通の人間と違うのは、肉体の身体ではありません。異なるのは、霊的な身体です。
人間には、肉体の他、肉体と重なっている幽的な身体である「幽体」、さらに、肉体や幽体とも重なっていない、より高貴な存在である「霊体」もあります。
そして、イエス師のような歴史的達人あるいは神人となると、「神体」も持っておられました。
もちろん、幽体も霊体も、普通の人間よりも高級ですが、さらに神体をも持っておられた点が、私達とは根本的に異なるところのようです。
とはいえ、新訳聖書が書かれた当時には、そのような霊的身体についての研究は、全くなされていませんでした。
心霊現象に対する研究が始まったのは19世紀ですし、「幽体離脱」という言葉を一般の人でも耳にするようになったのは、ここ20~30年位のような気がします。ましてや、「神体」という霊的身体については、水波霊魂学が登場するまでは、全く発見されていませんでした。
ですから、私の想像ですが、それ以前の時代では、イエス師を一般の人間と区別して、その神性を強調するための逸話としては、「処女懐胎」しか思いつかなかったのではないでしょうか?
ともあれ、イエス師といえども、肉体を持って地上に生まれた以上、最初は赤ちゃんとして過ごし、その後、成長するに連れていろいろな知識を学んでいかれたようです。
霊的な成長においても同様であり、「神体」を持っているという事で、最初からお一人でその力を発揮されていたわけではないようです。
詳しくは、以下の動画をご覧下さい。
霊魂学動画・イエス・キリストにも指導霊がいたのですか? もちろんです。
(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。