映画「黄泉がえり」・草彅剛さん、竹内結子さん主演の話題作(2003)
2003年1月に一般公開された映画、「黄泉がえり」
原作は1999年に発表された、梶尾真治さんの同題小説。
原作は、もっとSFファンタジー色が濃いようですが、この映画は公開当初の予想とは裏腹に、大きな反響を呼び、ロングランの大ヒットになったそうです。
タイトルだけでも興味深いこの作品、
ある日突然、次々と亡くなった人がよみがえり、その人のことをずっと思い続けていた人の前に現れるというストーリー。
途中、山奥で隕石によってできたらしい巨大な穴が発見されたり、
そこから出る神秘的なシグナルについて科学的に分析したりと、
「よみがえり」現象が、単なる迷信や妄想ではなく、説明可能な現象かもしれないという、科学絶対主義者に対する、ひとすじの期待を潜ませているような印象も受けました。
何が、何のために、どうやって、「よみがえり」現象を起こしたのか、あるいは、なぜそういう現象が起こったのか、そういったことについては、究明されないまま、ストーリーは、人々の思いや願い、生きるということ、そういうヒューマニズムに焦点をあてて流れていきます。
映画「黄泉がえり」を観て思ったこと
もし、「よみがえり」 という現象が本当にあるとしたら、
死後の世界や霊魂の存在を信じない人にとって、それは、奇跡的なトリック?
死後の世界や霊魂の存在を信じる人にとって、それは、霊的次元からの訪問?
霊魂学によれば、実際に、他界した人たちは、大勢、この世に戻ってきているようだし、人の目に見えないだけで、珍しくも何ともないようです。
もし、そういう霊的存在が見えたりしたら、それは幽霊と言われて恐れられ、見た人は、霊能力がある人と言われたりするのでしょう。
でも、あなたの愛する人、もう一度会いたいと願っている人が、生身の姿で目の前に現れて、生きていた時と同じように笑ったり話したりしたら、あなたはきっと驚くと同時に、歓喜するのではないでしょうか。
映画の最後で、よみがえりの人たちは、再び姿を消すのですが、残された人たちは、ほとんどが、その後、穏やかに日常を過ごしていると語られていました。
おそらく、もう一度会いたいと願っていた人がよみがえって目の前に現れ、言葉を交わし、気持ちを伝えあった、そのことで、死んだ人は消えてしまったけれども、今もどこかで生きている、という確信を持ったのではないかと思うのです。
もしあなたが、大切な人を失って、耐えられないような失望のどん底にいるとしたら、
信じてください。
その人は、今も生きていると。
霊魂という、目には見えない形になって、霊的次元という違う世界にいるというだけで、消滅はしていないのだと。
その人は、この世に生きていた時と同じ心、同じ思い、同じ記憶を持ったまま、違う世界へ移っていっただけなのです。
霊魂学では、「黄泉がえり」で描写されているような現象は説明されていませんが、亡くなった方が、残された家族や懐かしい場所を訪れるという例は、よく書かれています。
けれども、次元が違うために、この世の人の目にはとまらず、話も聞いてもらえません。触れることもできません。ただ、そこにいて、様子を眺めるだけなので、そのうち諦めてしまうようです。
亡くなった人と再会できる可能性はとても低いようですが、もし、あなたが他界したときに、自由のきく次元に入り、会いたいと思っている人も、同じような次元に住んでいたら、また会える可能性があるようです。
死後の世界や現象を、身近に知れば知るほど、「死」に対する考え方が変わります。それを、ひとつひとつ、自分で確かめて、受け入れてほしいと願っています。そのきっかけになるのなら、「黄泉がえり」のような映画が、どんどん公開されるといいのにと思います。
死んだらどういう事が起こるのか、読みやすい物語風に説明されている本があるので、興味が沸いたら、ぜひ読んでみてくださいね。アマゾンです。
ではまた次回まで!