再生の仕組みと前世・過去世
人間の過去世は、何回あるいは何十回もあるようです。
「生まれ変わり」というと、現在の自分そのものが、過去に何回も生まれては他界し、来世でもまた生まれてくるものと思われがちです。
例えば、Aさんが、次にはA2さんに生まれ変わり、さらに他界後にはA3さんに生まれ変わるというように、最初のAさんの魂が、何度も生まれ変わっているように捉えられています。
それ故、現在A3さんが地上で暮らしているとしたら、Aさんはあの世にはいない事になります。
でも、実際には、AさんはAさんのまま、ずっとあの世で暮らしているようです。
では、Aさんは生まれ変わらないのかと言うと、「再生」という形で、Aさんの霊魂の一部が地上の受精卵に引き寄せられ、この世にBさんとして生まれて来るようです。
そして、Bさんが他界した後、Bさんの霊魂の一部がまた地上の受精卵に引き寄せられ、今度はCさんとして生まれてくるようです。
この場合も、やはりBさんはあの世にいます。
このような「再生」という仕組みからすると、Bさんの前世はAさんの人生であり、Cさんの前世はBさんの人生という事になります。また、Cさんの過去世はAさんの人生ですが、前世も過去世の一つとしてこれに含めれば、Cさんの過去世は、Aさんの人生とBさんの人生という事になります。
Cさんは、Aさんの過去の辛い思い出も、Bさんの恐怖の体験も、全て潜在的に抱えているわけです。
ですから、再生回数が増えれば増えるほど、魂の奥で潜在している過去の苦しみが多くなっていくようです。
自分の過去世については、歴史上有名な人物や、一部の特権階級に属していた者と思いたがる人が多いようですが、現実的に考えると、大多数の人達は一般庶民のはずです。
人間の歴史は殺戮の歴史です。権力を握った者達は、人々を力でねじ伏せて支配してきましたし、身分や肌の色が違えば、差別するのが当たり前のようになっていました。
ですから、私達がもし何十回も再生しているとしたら、中にはかなり悲惨な人生もあったのではないでしょうか。
前世、過去世について詳しく知りたい方は、以下の動画をご覧下さい。
(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。