瑠璃色の地球

瑠璃色の地球

瑠璃色の地球』という、1986年発売の松田聖子さんの歌があります(作詞:松本隆 作曲:平井夏美)。

最初にこの歌を聞いた時、メロディもそうですが、歌詞が素敵だなぁと思いました。特に、「争って傷つけあったり 人は弱いものね だけど愛する力も きっとあるはず 」という歌詞の部分には、感動しました。

人類の歴史は殺戮の歴史ですが、人間には美しい部分もあり、それが前面に出るようになれば、世界も変わってくるかもしれないとの期待がありました。実際、昔に比べて、差別されたり虐げられている立場についての理解も、進んできているように感じていました。

でも、「愛する力」があれば、世界が変わってくるというのは、幻想でした。それは、今の世界情勢を見れば明らかです。

不公平、差別、迫害、搾取、殺戮等は、今も昔も変わらずに存在します。強い者が、弱い立場の者を力でねじ伏せるという構造は、今も昔も変わっていません。

そもそも「愛する力」と言っても、問題はその愛の中身です。人間が唱えている愛は、肉体の脳で考える愛であって、自己保存を超えられません。地上で肉体を持っている限り、人間はエゴの塊であり、まず自分や子供の利益が何よりも優先されます。

いくら愛を叫んだところで、肉体を持った人間の愛には限界があるのです。そのような限定された愛をいくら強調しても、人間に根本的な進歩が得られるはずがありません。

人間は、肉体の脳を使用する意識のみならず、霊的身体の意識等、様々な意識の複合体です。人間の魂は、巨大な意識体と言えます。

人間にはこれまで幾つもの過去世があり、その過去世における辛さや悲しみが、全て潜在意識のようなものとなって、私達の肉体の意識にも影響を与えています。

このような複雑な意識を持つ人間が変わるためには、肉体の意識や心だけでなく、霊的な意識も変えていく必要があります。「争って傷付け合ったり」するのを最小限にするためには、人間自身が霊的に進歩していくしかありません。

一人一人が変わってくれば、霊的環境も変わってきます。かつて日本にあったような霊的文明が再び勃興すれば、やがて社会も変わってくるかもしれません。

鍵は日本にあると思われます。

by ドーン

(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。

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