日本沈没・あなたならどうする?危機予告に直面した人間の心理
「日本沈没ー希望のひと」が第7話を終えました。
このドラマを観ながら、いつも考えるのは、もしこれが現実に起こったとしたら、実際に人は、どういう反応をして、どういう行動を取るのだろうか、ということです。
大災害は、何らかの予想はされていたとしても、現実的な警告はされずに発生するものです。そして多大な被害をもたらします。
ドラマの中では、政府が関東沈没予告を受け入れ、対策を講じた結果、住民は避難する機会を与えられ、多くの命が救われました。
けれど、もしこれが現実だったなら、おそらく、そこには「天海さん」のような正義感と行動力、そして説得力を備えた官僚はいません。現実がドラマと違うのはそういうところかもしれません。良いとか悪いとかいう話ではなく、現実がそうなのではないかと感じるのです。
旧約聖書の中に、ノアの箱舟の話があります。
霊魂学著書の中に、「神体」という話があります。
どちらも、大災害を予告し、避難を呼びかけたけれども、ほとんどの人が聞く耳を持ちませんでした。
そして洪水が大地を飲み込み、島々が海に沈み、大勢の命が消えました。
大それた警告を真に受けることができない気持ちはわかります。
想像すらできないことを突然言われて、信じて行動せよと言われても、それって100%なの?証拠があるの?と言いたくもなります。
日常を乱されるのは迷惑ですしね・・・
ああ、だから霊魂学に耳を傾ける人も少ないのかなあ。
霊魂学は、今のまま何もしなければ、みんな、他界後はひどい場所で暮らすことになりますよと警告しています。それを避ける方法は、唯一、信じて、幽体強化の対策を講じるしかないと言っています。けれどそれを証明するものは何もありません。
違っていたらどうしてくれんの?ってことになるのでしょうか。
でも、落ち着いて考えてみれば、他界後に魂が存在して自分という意識が存続する可能性がゼロだと明言できる人はいないはずです。ないという証拠もないからです。
だとしたら、理性ある人なら、多少の可能性を考慮した上で、どっちに転んでも大丈夫なように準備しようと思わないものでしょうか。
幽体を強化して、万一死後の世界があった場合に備えるということ自体は、それほど大それたことではありません。出家して修行僧の生活をするわけでなく、全財産をはたいて尽くしなさいといってるわけでもなく、対策に要する時間と費用は、適正範囲です。
ただ、ロスに備えてヘッジするといった世界ではなく、そこには、純粋に信じるという行為と、神霊に対する礼儀が必須となるので、そこに躓く人がいるのかもしれませんね。
救いは目の前にあり、望む人にはすべてチャンスがあるのに、残念なことです。
日本が沈没してたくさんの命が失われても、命は消えることなく生き続けます。本当に恐ろしいのは、生き続ける命が直面する現実です。
霊魂学は、大災害ではなく、ひとりひとりの死に対して、危機予告をしています。あなたは、どう判断し、決断するのでしょうか。
(注)この記事は、水波霊魂学で学んだことをもとに、私(さんば)の理解の範囲内で作成したものであり、契山館の公式見解を掲載したものではありません。