霊的世界観のコペルニクス的転回
「コペルニクス的転回」とは、発想を根本的に変えることによって、物事の新しい局面が切り開かれる事を表現しているそうです。コペルニクスが地動説を唱えて天動説を否定し、ものごとの捉え方を逆転させた事になぞらえているようです。
死後の世界の認識についても、私たちはそろそろ「コペルニクス的転回」を図り、願望ではなく事実の探求へと、発想を転換させるべきではないでしょうか。
死後の世界については、「善い行いをすれば天国に行く」とか、「良い人は、良い人ばかりが集まっている平和な世界に行く」等と、楽観的に考える人が多いようです。
「もし、あの世があるならば、神様が良い人達を苦しい世界に送るはずがない、そんな不条理な事を、神様がされるはずがない」と思うのかもしれません。
しかし、このような考えは人々の主観的な願望にすぎず、かつての、「天動説」を支持した人々の心情と似ているような気がします。
「人間を愛している神様なら、地上を中心に世界を創っているはず」と信じ込んでいる人たちからすれば、太陽が地球を回っているとの「天動説」の方が心地よいかもしれません。でも、客観的な真実とは相違していました。
天文学者であるガリレオが、客観的な研究結果を積み上げて「地動説」を主張しても、ローマカトリック教会から異端審問にかけられて断罪されたという話は、何とも気の毒です。
さて、死後の世界の事は、肉体の脳で考えて把握できるものではありません。これを知っているのは、既にあの世に行っている死者たちです。
しかし、下の方の霊魂では、上の世界の事は分かりませんし、真実を語るとも限りません。死後の世界の様子を、幅広く、真面目に伝えて下さるのは、上の方にいらっしゃる霊魂方です。
それ故、死後の世界の真実を知るためには、そのような高級な霊魂と交信できる高級霊媒から聞くしかありません。いわば、ガリレオのような、その道の専門家が必要です。
霊的環境が著しく悪化している現代においては、「死ねば仏」、「成仏すれば極楽に行く」等といった、お花畑的な発想から、コペルニクス的転回をしなければならない状況だと思われます。
すなわち、人間の死後は、善悪ではなく、霊的身体の状態で決まります。
これが、高級霊媒が私達人類に伝えて下さる霊的真実です。
詳しく知りたい方は、以下の動画をご覧ください。
霊魂学動画・死後の世界は善悪ではなく、霊的な身体で決まる・前編
(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。