唯一絶対の神・至上の神は、いらっしゃると思います。
でも、いきなり信じろと言われても、無理です。
神様がどういう存在なのか、さっぱり分からないからです。
霊的世界には、「幽質界」、「霊質界」、「神質界」という、全く異質の世界があります。
私達が死後、まず行く世界は「幽質界」です。
でも、そこには神様はいません。
もし神様が専制君主のように幽質界を支配しておられるならば、そもそも幽質界に地獄は出現しなかっただろうし、苦しい状況から逃げて、地上にやってくる霊魂もいなかったと思われます。
神様を見たという幽質界の霊魂もいませんから、神様がどういう存在か、地上の人間に話が伝わって来ることもありません。
(もっとも、幽質界の低い世界では、自称「神」という霊魂が多くいるようです。)
では、「霊質界」はどうでしょうか? そこに神様はいらっしゃるでしょうか?
「幽質界」の上の方に住まわれる「守護霊」や「指導霊」であっても、人間から見れば光り輝く神のような存在ですが、こういう方々がさらに進歩を遂げると、「霊質界」に入ります。
でも、そのような方々でさえも、神様は見た事も、うわさを聞いた事もないそうです。
ですから、霊質界から神様についての話が人間に伝わって来ることもありません。
では、さらにその上の「神質界」はどうでしょうか?
そこには、「神体」を表面の身体とする霊的存在、すなわち「神霊」と呼ばれる方々がいらっしゃいます。
個性を感じられる霊的存在として、最高位の存在と言われています。
神霊ともなれば、神体を通じて神の存在を感じられるのかもしれません。
でも、神様の事を聞こうにも、人間が神霊と意思疎通する事はできませんし、人間の脳で神様の事が分かるはずもありません。
守護霊や指導霊の心さえ理解できない人間が、神霊と交信したり、神様を理解できるわけがないのです。
それは、アリが人間と心を通わせたり、人間の心情を理解できないのと一緒です。
それほど神様と人間の距離は遠いのです。
神は「愛」であると表現する人達もいるようですが、人間が作り上げた概念で規定できるほど、神様はちっぽけな存在ではなさそうです。
結局、人間と「神」とは接点はなく、人間にとって「神」は無関係な存在です。
関係があるのは「神霊」であり、この神霊こそが人間にとって「実質的な神」と言える存在です。
人間の苦しみを理解し、人間を救いたいと願っておられる神霊の指示の下、様々な霊魂がこの世で働いています。ですから、私達が頼りにすべきは、唯一絶対の神・至上の神ではなく、神霊だからです。
私達は、まずは自分私自身が霊魂であり、周りにも様々な霊魂がいる事や、霊的世界がある事を知り、その上で、神霊の存在を理解すべきではないでしょうか?
いきなり、唯一絶対の神・至上の神を求めても、無理というものです。
神様を信じるという事について、もっと詳しく知りたい方は、以下の動画をご覧下さい。
霊魂学動画・信じる心は霊的に素晴らしい心理ですか?
(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。