この世の地獄・あの世の地獄②
暴力で人を支配し、ちょっと気に入らない事があれば、すかさず攻撃するような人が、あの世に行ったからといって、急に温和な人に変わるわけではありません。
その人の幽体がそのまま死後の世界に移行するだけであり、同じ個性、同じ意識体だからです。
むしろ、その性質が顕著になっていくようです。
こういう人達は、この世で人々の恨み等を受け、幽体が傷だらけであの世に行きますから、必然的に下の方の世界に入きます。
では、この世と同様、あの世でも、他の霊魂達に睨みをきかせられるでしょうか?
ちょっと考えただけで、それは無理だろうと分かります。
この世で少々権勢を振るっていたからといって、あの世でも強いとは限りません。
下の世界には階層が無数にあるようですが、そこにいるボス達の残忍さは、この世の悪人の比ではないようです。
この世で肩で風を切っていた人でも、あの世に入るや、他の霊魂達の一睨みで、そこのボスの支配下に置かれるのが関の山です。
いつも見張られて、逆らえば、死ぬに死ねないリンチが待っています。
つまり、この世で人々に地獄を味合わせた人達は、あの世で本当の地獄を味わうと予想されます。
この世では死ねば終わりですが、あの世ではエンドレスの苦痛が待っています。
それは、悪い事をしたからではありません。
幽体の状態が悪いために下の世界に行き、そこでの秩序がそうなっているからです。
下の世界に行けば行くほど、念の力で上下関係が決まってくるようです。
この世の地獄・あの世の地獄③に続く
(注)この記事は、私(ドーン)の理解の範囲内で書いており、契山館の公式見解を掲載したものではありません。